心の悩み・疾患を改善できる方法があります

心の悩み・疾患

  心の悩み・疾患には,その症状に関連する行動パターンがあり,
  その基底にある信念を変えて改善する方法があります。
  これを解説していきます。
ご 紹 介

心の悩み・疾患については,ここからどうぞ。

心の悩み・疾患

【現在の症状】

【うつ病やネガティブ思考でつらいあなたに】
・・・・一生懸命頑張っているのに,つらい思いをされていますね。もうこれ以上頑張ることは難しい。そんな思いがあることでしょう。

【不安障碍,対人恐怖でお困りのあなたに】
・・・・不安に感じて行動することができない。人の目が気になって苦痛を感じている。落ち着かない思いですね。

【パニックや強迫観念で苦しむあなたに】
・・・・いつ発作が起こるかと心配している。とらわれている観念があって身動きがとれない。苦しい思いがありますね。

【誰にも言えない悩みや不安のあるあなたに】
・・・・誰にも話せず悶々としている。トラブルを解決できずに困っている。そんな日々を送っていることでしょう。

【症状に関連する行動パターン】

 うつ病,対人恐怖や強迫性障碍のような精神疾患,あるいは,被害妄想的な性格,いらつきやすい性格など, こうした現在の状態を症状としてとらえることができます。

 現在の症状に密接に関係するのが,行動パターンです。 様々な状況や出来事,相手の態度に対して人は反応しますが,その中にその人特有の反応を示す部分があります。 これは生まれてから今までの人生の中で,次第に築き上げられたものであり,それが様々な状況に出くわして,行動パターンとなるのです。 この行動パターンが,結果として,現在の症状を発生させることにつながっていくと考えられます。

 解析された行動パターンが,どのようにして育まれてきたのかを考える上で,2つの要因が検討されます。 ひとつが生まれ育った環境的要因であり,もうひとつが遺伝的要因です。

【遺伝的性格が行動パターンに影響を及ぼします】

 遺伝的要因が,直ちに行動パターンとなり発症する訳ではありませんが,環境的要因を育む下地を作り上げるという点で,大きな意味を持っています。 症状・特定の行動パターンがあるとき,特定の脳内物質(神経伝達物質)が出やすい・出にくいという器質的な状態が,そこには存在しています。 いわゆる器質的な意味での体質ということになるのですが,そうした状態は遺伝的要因が大きく作用していることが考えられます。 つまり,遺伝的要因が特定の脳内物質(神経伝達物質)が出やすい・出にくいという状態を生みだし,行動パターン・症状が生み出されてくるという側面があります。

【環境への対応が行動パターンの元になる信念を形成します】

 人は幼少期から環境の中で育ちます。どんな土地柄,どんな両親に育てられ,どんな家庭環境でどんな家族の中にあるか, どんな学校や先生でどんな仲間に囲まれているか,どんなことに興味を持ちどんな活動をしてきたか,そうした環境が本人に影響を与えています。 この中で育まれた思考のクセが,信念という形で形成されてくるのです。

 この信念が無意識下で,本人の活動を良かれ悪しかれ拘束するようになってきます。同じような状況では同じような反応を繰り返すようになるのです。 こうしたくり返しの中で,無意識に学習されたことが定着し行動パターンとなってゆくのです。

 信念の形成をもう少し詳しく見ていきましょう。人は状況や出来事に直面すると反応を起こす訳ですが,反応した思考や行動自体が一定の感情を生み出し,その感情に基づいて反応の結果を評価します。 この評価は「自分はこれが苦手である」とか「こんな時は別の方法をとるべきだった」あるいは「自分は他人からこう思われているんだ」といった形のものです。 こうした評価が,多年にわたり数多く集積してくると,単に「苦手」という考えが次第に「無力である」といった確信のレベルにまで高まってくるのです。

 この確信は,実際に本人が「無力であるかどうか」という現実の状況とは全く関係のない次元で展開されていきます。こうした確信は「中核信念」と呼ばれるものになるのですが,この信念が本人の考え方や行動に一定の方向性を与えることになり,これが行動パターンとなる訳です。
症状や状況を改善するには

【症状を解析すると】

【うつ病やネガティブ思考】
 落ち込みや抑うつの症状の背景には,本来,まじめであろうとする,一生懸命頑張るといった行動パターンが存在しています。頑張るけれどなかなか結果が伴わない。そこで,思考が段々ネガティブになっていく。そんなパターンが存在しています。そうした行動や思考の基底には,無力である,自分に価値がないといった信念が存在していることが多いのです。

【不安障碍,対人恐怖】
 自分自身が感じる特定のことに対する不安,その不安は,近い未来に起きる好ましくない状況を恐れる気持ちが背景に存在しています。その不安を消すために,何かを避けたり,できる準備を行なったりという行動パターンをとります。その基底にあるのが,自分が無力であるという信念や,自分が人から好かれる人間ではないといった信念が存在していることがあります。

【パニックや強迫観念】
 パニック発作を恐れる気持ち,強迫観念にさいなまれる気持ち,そうした症状には,身体のパニック発作を避けようとしたり,不潔や危険なものを避けようとしたりするなど,こうしたターゲットになる状況や問題を避けようとする行動パターンがあります。その背景にあるのが,自分自身の有り様や行動が信じられないという無力感が存在していることが往々にしてあります。

【誰にも言えない悩みや不安】
 トラブルや問題を抱えてどうにもならなくなっているとき,考え込んで何もできなくなるといった行動パターンが,往々にして出てきます。この基底にあるのが,自分は無力である,あるいは,自分は人から好かれないといった信念なのです。

【症状を改善治療するには】

 ストレスもなく,特段の原因もないのに落ち込みやイライラなどの症状が出てくるときには,特定の脳内物質(神経伝達物質)が出やすい・出にくいという状態を生みだし,こうした脳内物質の状態が症状に影響していると考えられます。この場合には,ある程度の投薬治療が有効といえます。

 一方で,トラブルやストレスなどの原因があって,抑うつや不安などが出ている場合には,症状に行動パターンや信念が影響していることが考えられます。この場合には,投薬治療によっては根本的な改善は難しいことになり,考え方や行動パターンの基底にある中核信念を変えていくことによって,改善治療が達成されることになります。ここで有効となるのが,認知行動療法による改善治療です。