相談事例

 不眠・過食系事例











 睡眠障碍である不眠症や過眠症,摂食障碍としての拒食症や過食症,大食症の事例を解説します。
   ・記載された事例は,
      ご本人の同意を得た相談内容もしくは
      公開型メールカウンセリング   での回答です。
   ・カウンセリング結果には個人差があり,全ての方に
    事例のような結果が得られる訳ではありません。

不眠・過食系事例

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【事例411】不眠症状

不安で夜眠れない(不眠症) 

……高橋さん(仮名 40歳男性)の場合
  (写真はご本人ではありません)

 高橋さん(仮名)は40歳の男性。小さな会社を経営している。妻と男の子2人の4人暮し。これまでは会社も私生活も順調であった。

 このところの不況で,会社の業績が悪化し,資金繰りに苦しんでいた。普段は午前1時ころ眠りにつき,朝は7時ころ起きるのが通例だったが,このところ,事業の心配から寝られなくなった。最初の頃は,睡眠薬を服用していたが,だんだん寝られなくなり,量を増やすことに抵抗感があったので,睡眠薬の使用をやめた。

 「寝よう」という思いから夜10過ぎから寝る体制に入るが,2時間たっても3時間たっても寝られない。寝られないのではないかという不安が常にある。眠らないと身体や頭に良くないと思い,早く寝ようとするが寝られない。

 事業の不安と,寝られない不安で夜寝られない。気がつくと少しは寝ているようだが,熟睡はしていない。どうすればいいのでしょうか。
◎ここに記載された事例は,ご本人の同意を得た相談内容,もしくは公開型のメールカウンセリングで当館が回答したものです。

【解説】睡眠・不眠について

 睡眠については個人差があり,適正な睡眠について客観的な基準があるわけではありません。不眠症は,具体的な睡眠時間の問題ではなく,熟睡に対する不足を感じ,その結果,生活や仕事に支障がある状態になることに問題があるわけです。

 通常,睡眠で問題になるのは,寝付きが悪い(入眠困難),途中で目が覚める(途中覚醒),よく寝た感覚がない(熟眠困難),早朝に目が覚めてしまう(早朝覚醒),途中で起きるともう一度寝付くことができない(再入眠困難)などがあります。

 不眠の原因としてはいくつかに分類できます。不規則な生活リズム,昼寝,運動不足,睡眠に影響する騒音や気温・嗜好品などを原因とする生理的な不眠。不安や心配による不眠が続き,その原因が解消しても固定化した不眠が続くという心理的不眠。身体疾患や精神疾患が原因となる医学的不眠などがあります。

 医学的不眠の場合は,まず心療内科などを受診することをお勧めします。不安や心配が原因する心理的な場合や生理的な不眠の場合には,その原因自体の解消が一番効果的です。その解消が難しい場合や不眠に対する不安の場合には,認知の問題を取り扱うことによって,解消もしくは軽減することができます。この場合には,認知行動療法によるカウンセリングが有効です。

【効果】改善を続けたところ・・・・

 高橋さんの場合は,一方で不眠の原因となった資金繰りの点について,取引のある金融機関に相談することになった。結果は出ていないが,一歩踏み出したことで,ある種の不安がぬぐい去られることになった。他方,長く続いた不眠からくる不安についてはカウンセリングを続け,睡眠障害に対する認知行動療法を行なうことで,少しずつ熟睡の方向に向かっている。現在も,カウンセリングが続いている。

◎カウンセリング結果には個人差があり,全ての方に事例のような結果が得られる訳ではありません。